12月。始め その2。
朝。
アラームの前に目覚めて家事を始める。
タロジロに「起きれ」と声をかける。
朝食を作って、もう一度声をかける。
ひと通りのことを終えて
「さっさと起きれ、ご飯が冷める」
この辺りで、タロが起きて階下のキッチンに向かう。
私はコーヒーを片手に
「ジロ、準備しぃ」
「気持ち悪い」
・・・なんで?
「吐きそう・・・」
「吐いてこい」
えずいてる声を聞きながら
キッチンで温かいお茶を準備する。
保温水筒に入れて子供部屋に行くと
「お腹痛い・・・」
「お茶飲んで温めたら治るさ」
お腹を撫でると拒否される。
あぁ、歯を磨かせたい。
こういうの、我慢する忍耐・・・
ジロの顔色は白い。
髪もすごく伸びた。
おかゆを作り、
「お腹すいたら食べれ」と仕事に行く。
若干の罪悪感を抱えたまま。