2013-12-13 疑惑。 その朝は、37.8度だった。 運動会を終えて、みんな疲れてるよなーって時期だった。 白い顔で計った体温計を渡してくるジロ。 しんどそうに、布団に包まるジロ。 多分、もう。 勉強はついていけてないだろうな・・・ すぃっと、ジロに手を伸ばす。 長い前髪をかき分けて額に触れようとした私の手を弾く。 弾いたジロの手は、私よりも体温が低かった。 触れられたくない、か。 疑惑を抱えたまま 仕事に行く準備をする。 なんで、学校に行きたくないのかなぁ。 涙がこぼれた。