12月。始め。
朝。
アラームの前に目覚めて家事を始める。
タロジロに「起きれ」と声をかける。
朝食を作って、もう一度声をかける。
ひと通りのことを終えて
「さっさと起きれ、ご飯が冷める」
この辺りで、タロが起きて階下のキッチンに向かう。
私はコーヒーを片手に
「ジロ、準備しぃ」
大体、この辺りで
「頭が痛い」とか「しんどい」「お腹痛い」が出る。
何も言わずに起きだし、階下に向かうジロ。
あ、今日は行ける?
ちょっとわくわくして、黙って見守る。
ご飯を食べた奴らの洗い物をして
自室に戻り、仕事に行く準備。
息を潜めて・・・
耳は常に子供部屋方面。
ジロが登校する。
ふーーーーー
息を吐きだし、安堵する。
いつも、この途中で
「じいちゃんが、うるさいこと言った」
「ご飯食べて、お腹が痛くなった」
「おかんの起こし方が気に食わない」
等々、なんでも休む理由にする。
学校に行ってくれたらそれが嬉しい。
当たり前に行ってた頃には、
こんな気持ちは知らなかった。