ジロの発熱疑惑の日から、
私は、注意して朝のジロを見るようになった。
そばで、喋りながら
「しんどいの?どんなふうに?」
熱を測るジロが、とても挙動不審。
「かーちゃん、靴下取ってきて」
取ってきて、布団に潜り込むジロの布団を剥いだ。
体温計を操作してた。
無言でジロを見つめる。
「頭が痛いんだよっ」
叫ぶように言って、布団をかぶる。
無言のまま、自室に行き
仕事の準備をして、いつものように集団登校の集合場所に
「ジロ、休みます」と告げ
学校に電話連絡をする。
この状況の中、眠ってる相方を蹴飛ばしたいのを我慢して
私は仕事に行った。