senesio's diary

息子が学校に行けず、出口の見えない状態です。ぐちゃぐちゃな頭を整理する為に書いています。

修学旅行に行くためには。

ジロが修学旅行に行く、と言い出してからは

学校側の対応は早かった。

「まずは、身体測定。

それから内科検診と歯科検診を受けてね。

健康だって診断がないと、連れて行けないから」

 

身体測定は、保健室ですぐにした。

内科検診と歯科検診はすぐに学校から予約をしてもらった。

私の仕事のない日に設定してもらったのだけど

結局歯科検診は間に合わずだった。

 

そして、

「髪も校則通りに切るんだぞ」と言われて

あっさりと切った。

 

一昨日から、本格的にバッグに荷物を詰めて

そして今日。

幼馴染たちと、修学旅行用のお菓子を買いに出てった。

帰りは夕方だろう。

 

・・・出発は明後日。

 

怒涛の展開。

もう、ジロは修学旅行も行かないと思ってた。

 

なにひとつ、中学時代の友達との思い出も作らずに・・・

そう、諦めてた。

 

それが・・・

某土曜日の夜。

「明日、ユウタと遊びに行くから明日起こして」

で日曜日、起こしたら適当に準備して自転車で出てった。

 

ユウタは幼馴染だ。

うちから徒歩1分以内のおうちである。

 

Lineでやりとりしているようで

一緒に遊びに行ったのは

他にヒカルくんとヒロくん。

そして、中学から一緒になった他地区のクラスメイト2人。

 

帰ってきたのは、ホームサイレンが鳴る前で

なんだか充実した顔をしていた。

 

そして、今週初め

「修学旅行に行くわぁ」と言い出した。

 

そうかそうか、と言いながらあまり期待せず。

「まずは髪を切れ」

 

・・・相方がある日の夕方、1年ほど放置されてた髪を切った。

 

丸坊主w

何の抵抗もなかった。

 

そして今日の夕方、学校に行った。

修学旅行の説明を受けるために。

 

先生方が、凄い集まるんだよね。

ジロは先生ホイホイw

レアキャラだし、しかも今日は丸坊主だしw

 

ジロ、多分

ディズニーランドに行きますよ。

うん、多分w

 

お土産はなにがいい?

ジロがこんな可愛らしい事を言いましたがな。

とりあえず・・・

木刀とペナントは買うな、と注意だけ。

(ペナントって何?と聞かれたので、微に入り細に入り説明致しました 笑)

 

ちびちびと、タロの部活遠征の時に使ったボストンバッグに

荷物を詰めて。

 

修学旅行・ザ・TOKYOに行くのは5月最終日。

 

 

修学旅行。

修学旅行、今月末あたり。

 

本人は

「いかない」と。

 

 

えぇ、強制的にTOKYOあたり・・・・・・・

ディズニーランドとか、うちでは連れてく予定なぞ全く無い。

 

・・・タロんときはさぁ、地震の影響で

TOKYO行きが九州に変更でさぁ。

タロも行けなかったディズニーランドだよ。

行けよ、このやろー。

 

ここしばらくの土日は、

ジロ、幼馴染と遊んだりしてた。

数年ぶりのお友達との邂逅はずいぶんと楽しそうだったのに・・・

 

今日の担任・西川先生の訪問は

身体測定・歯科検診・尿検査の誘いである。

 

昨年・・・全部ぶっちだしね・・・

身体の事だから、やれよ。

 

やんないジロに

すげぇムカつく。

 

明日、なんて判らない。

ジロの担任の西川先生も、不登校専門の遠山先生も、

「ジロくんの興味のあること」に重点を置いている。

 

例えば、運動会、お祭り、地域バザー。

この辺は、追い立てて、

『ジロが行く前提で話をする』

行かないような言動をしても無視。

で、大体幼馴染とネットでやり取りして

「行けたら行く」みたいな事を言っているようだ。

 

これは死守せねばならない。

 

今までのジロの興味を持った事。

部活・クライミング・・・・

この2つか・・・

もっとあった気がするけど、今思いつくのはこの2つ。

どっちも、もう興味を失っているジロ。

 

 

で、時間は遡り3年くらい前の事。

奴は、2ちゃんのまとめサイトにハマっていたようで、

その中でも、「未来人」「コテ2062」「原田さん」あたりを好んでいた。

たまたま、私も気になってスレを追っていたのだけれど

なんかの折りにそのはなしで盛り上がった。

 

うん。

あの辺りはすごいよね。

作ってるにしてもネタとしても真実としても面白い。

・・・意味判らない人、続出だな。

 

簡単に言えば、2ちゃんねる

未来からやってきた人がオカルト板に書き込みをして

その書き込みが史実をもとに当たったり、そうでなかったりって事だ。

 

ジロは半信半疑。

・・・いや、中2病発症中だから

SFちっくな、そんな話を繰り広げる。

 

この話で、すげぇ盛り上がっちゃった。

 

・・・・・・・・今はええけど・・・

ちゃんと卒業しろよな。

 

いや、卒業せずに、極めてもいいや。

中途半端が一番腹立つわ。

 

 

 

 

ちょろっと本音。

もしも未来人の事が本当だとして

私が過去未来を行き来できたなら・・・

1999年の6月のあたり。

大切な人に寄り添って、あんな事はなかった事にしたい。

 

後悔はいつだって

終わった後だ。

 

気遣い・・・

婦人会の総会があった。

 

多分、どこも似たり寄ったりな感じだと思うので割愛。

で、うっかり思い出したのは、中学自治会の役員決めの話し合いがなかった事。

ジロの同級生は、地区で3人。

この中から1人選出される。

 

婦人会総会で集まった時に

「中学自治会の役員、どうなりました?」

「あー、今年は○○さんとこがやってくれるって」

「よろしくー」(役員さん)

 

多分、ジロが学校に行ってないし

気を使ってくれたんだと思う。

 

タロが中3の時に、この役員やったから

大変さは判る。

 

うぅ・・・・感無量・・・

 

ジロの不登校はみんな知ってるしね・・・

でも、手伝える事はしたいと思う。

 

思った通りの・・・

想定外の仕事は、いつも混乱を極める。

案の定、今日の仕事で

不手際と準備不足で手間取った。

 

定石通りの仕事なら

予習も対策も立てられるのにさっ。

 

もう目も当てられないような失敗はしなくなったけど

自分の要領の悪さに自己嫌悪。

なんとか、及第点で終えた仕事。

 

さて。

頭を切り替えよう。

帰りの車でシャウトして、帰宅。

ジロのヤツは、ベッドでタブレットと遊んでいた。

 

「身体測定に行こう」

「・・・・・・・」

ガン無視。

「着替えれ」

「ヤダ」

 

そんな虚しい会話を1時間ちょっとして

結局行かず。

頭にくるなぁ。

 

 

私だけで中学校に書類を届けに行った。

西川先生は、やっぱり

「急には、動けないんじゃないかと・・・

焦らずゆっくりで行きましょう」

 

帰り道で。

たくさんの中学生が下校してた。

友達とおしゃべりして、笑って・・・分かれ道で、手を振る。

ジロには、こんな記憶の一つも今の所ない。

ないのが、切ない。