senesio's diary

息子が学校に行けず、出口の見えない状態です。ぐちゃぐちゃな頭を整理する為に書いています。

気遣い・・・

婦人会の総会があった。

 

多分、どこも似たり寄ったりな感じだと思うので割愛。

で、うっかり思い出したのは、中学自治会の役員決めの話し合いがなかった事。

ジロの同級生は、地区で3人。

この中から1人選出される。

 

婦人会総会で集まった時に

「中学自治会の役員、どうなりました?」

「あー、今年は○○さんとこがやってくれるって」

「よろしくー」(役員さん)

 

多分、ジロが学校に行ってないし

気を使ってくれたんだと思う。

 

タロが中3の時に、この役員やったから

大変さは判る。

 

うぅ・・・・感無量・・・

 

ジロの不登校はみんな知ってるしね・・・

でも、手伝える事はしたいと思う。

 

思った通りの・・・

想定外の仕事は、いつも混乱を極める。

案の定、今日の仕事で

不手際と準備不足で手間取った。

 

定石通りの仕事なら

予習も対策も立てられるのにさっ。

 

もう目も当てられないような失敗はしなくなったけど

自分の要領の悪さに自己嫌悪。

なんとか、及第点で終えた仕事。

 

さて。

頭を切り替えよう。

帰りの車でシャウトして、帰宅。

ジロのヤツは、ベッドでタブレットと遊んでいた。

 

「身体測定に行こう」

「・・・・・・・」

ガン無視。

「着替えれ」

「ヤダ」

 

そんな虚しい会話を1時間ちょっとして

結局行かず。

頭にくるなぁ。

 

 

私だけで中学校に書類を届けに行った。

西川先生は、やっぱり

「急には、動けないんじゃないかと・・・

焦らずゆっくりで行きましょう」

 

帰り道で。

たくさんの中学生が下校してた。

友達とおしゃべりして、笑って・・・分かれ道で、手を振る。

ジロには、こんな記憶の一つも今の所ない。

ないのが、切ない。

 

4月。

私の出勤時に目にする光景。

 

保育園の前を通るんだけど門のところで

泣き叫ぶ子。口の形は『ママーーー』の形で固まってる。

半泣きのお母さん。

そして、抱っこして中に入っていく保母さん。

 

車で一瞬で通りすぎるのだけど、やっぱ辛いわ。

 

今まで24時間我が子といたのに、それがそうでなくなる。

自分の知らない時間ができるのは心配で、辛い。

 

うちのジロは、といえば

初日だけ

「かーちゃーん」と泣いた。

私は、泣きたい気持ちをグッと堪えて家に帰った。

 

次の日には、

「ばいばい」と手を振って、お友達のところに駆けて行った。

帰りは泣いたなぁ。

もう、かーちゃんよりお友達って事に。

 

タロは・・・

登園しはじめの頃に、ジロの出産間近だったから

実妹と実父が送り迎えしてくれてて

そんなに『泣いた』とかは聞かなかったなぁ。

それで言ったら・・・タロの方は早くから我慢させてたかも。

 

繋いでいた手を離すのは、身を切るように痛い。

あの頃の記憶は、遠くなったけど

切なくて、苦しかった。

 

ここから、人間関係の荒波に揉まれ色々習得していくのだ。

手は、子どもの方から振りはらい駆けていくのがいいね。

 

子どもの可愛い時代は、

あっという間に過ぎ去って

すぐに反抗期だw

 

あぁ、未だに後悔してるのは

周りの「抱き癖がつく」に流された事。

もっともっと、抱っこして抱っこして抱っこすればよかった。

抱き癖なんて、5歳までじゃね?

小学校行って、抱っこをねだるとかないもの。

抱き上げる事が出来る時代なんて、数年だよね・・・

 

 

 

準備。

ジロが学校に行きやすいように・・・

 

上履きを買いに行く。

 

帰ってきて、ジロに履かせてみたら

裸足だったこともあって、ブカブカだった。

 

ええの。

靴下履くし、キツいよりはいい。

 

上履きに名前を書く。

 

これで昼間に行けるようになったら

体育館シューズと校庭靴も買い換える。

 

今はとりあえず、放課後登校で許しちゃろうw

 

・・・明日は、想定外に私に仕事が入り

朝、ヤツが登校すると言えば、ちょっとバタバタするけど

いつもより早く起きてスタンバイしよう。

夕方からなら、どんだけでも付き合うし。

 

ふふ。

プレッシャー、軽くかけておこう。

 

放課後登校。

ジロの中学校は、昨日が始業式。

そして今日、入学式だった。

 

3月の終わりから

「4月7日、学校行くんで。

おかん仕事だけど、朝は7時半に送っていける。

夕方からなら、16時以降何時でもいいぞ」

と囁き続けていた。

 

お返事は芳しくなくて・・・

 

そして、不登校専門の教諭が動き出したのもこの頃。

控えめに、電話連絡と家庭訪問と。

 

昨日、制服一式を手に

「さぁっっ着替えれ」

 

はい撃沈でございましたさ。

 

夜、新担任の家庭訪問。

西川先生は、タロが中学の時もいた先生で

タロに

「ジロの担任、西川先生だよ」

の一言でめっちゃ爆笑後、「楽しみーー♪」と宣った。

 

噂はママ友さんからも聞いていた。

キレると、上履きを投げつける先生だ(笑)

30代、男性教諭。

でも、家庭訪問の西川先生は、ソフトに優しい語り口で

「ゆっくりといきましょう」

 

そして、今日。

私が仕事を終えて帰ってきてから

地味にプレッシャーは与え続けていた。

制服一式を手渡し

「教科書、取りにいかんな。

おかんも書類、持っていかなあかんし」

 

だらだらと私のベッドに陣取り

「めんどくさい」「だるい」と言うジロ。

夕食の準備にかかりながら

「さっさと制服着れっっ」

1時間かけて、制服を着たジロ。

速攻、中学校に電話して担任に替わってもらい

「これから伺ってもよろしいでしょうか」

「はいっ、来てくださいっ」

(後で聞いた話。この電話を切った後、職員室でバンザイと拍手だったそうだ。笑)

 

気が変わらない内にと、とっとと車に積み込み、

中学校に向かう。

玄関先に3人の先生方が溜まってた。

駐車して、ドアを開けて、開口一番

西川先生が「昨日はありがとうございました」

そして、ジロを誘導して玄関にてジロの靴箱を差し示す。

 

教室に向かい・・・ジロの席に誘導。

ひっきりなしに話しかける西川先生。

相槌くらいのジロ。

 

去年の春に髪を切ったきり。

前髪は鼻のあたり、後ろ髪はくくれる位の長い髪については

「髪、長くなったなぁ」と言うくらいで

『切れ』などとは言われない。

不登校専門の先生にも

「ジロが髪を切らしてくれない」ってな事は言ってたんだけど

「学校に来てくれる事が第一ですので」

と、ぬるくスルー。

 

でも、こんな頭で、放課後登校から部活に行けるようになったら

「ジロの長髪はいいのか」ってな事になるかな・・・

や、ジロが不登校って事は、みんな知ってるから

生ぬるくスルーしてくれるかな。

でも、色々と支障がありそうだから

短髪にするくらいの説得はしたい(ずーーーーーっと言ってるけど。笑)

 

中学校、男子の頭髪について、すごい厳しい学校だと思う。

タロの時だって、耳に髪がかかってたって頭髪検査で×を食らって

「おかん、耳の上の髪、切って」と言われるのはしょっちゅうだった。

 

そんなこんなで、教室で色んな話をして

じゃ、帰ろうかって空気になった途端、ジロの安堵した表情を見て

こう・・・色んな気持ちがせめぎあった。

 

教室から玄関に向かう廊下で・・・

タロの中学時代の部活顧問に会う。

去年、数回ジロの部活時の先生でもある。

「おっ、タロかと思ったぞ。ちゃんと顔を見せろ。

顔が見えんぞ」

 

・・・上手いなぁ・・・

「髪を切れ」でなく「顔が見えない」かぁ。

ホント、上手い。

 

そして・・・ずっと心配してくれてる校長先生にも会いましょう、と

職員室に向かうと・・・行く前に廊下で待ち構えてた(笑)

何人いたかなぁ。

先生方がたくさんいて、みんなニコニコしていた。

校長先生から、暖かい言葉をもらって

こまった顔してるジロ。

「次は月曜日な。身体測定をしよう。

夕方からな。何時でもいい」

 

帰りは、たくさんの先生に見送られて帰ってきた。

帰りの車で無言のジロ。

「次は月曜日な。部活に出るんもええんちゃう?」

「・・・う・・・ん」

 

久しぶりに他人に囲まれて、人酔いしてるんだろう。

帰ってご飯食べて風呂入って、現在

なんか動画見ながら歌ってる(笑)

 

さて。

決戦は月曜日。

バイト。

私の職場は2つある。

1つは宿泊施設。

もう1つはデイサービスのご飯作り。

 

宿泊施設の方は、冬が繁忙期なので

忙しい決まった曜日に行く感じ。

 

ここでジロは3日だけ働いた。

バイトである。

 

で、その3日でなんか色々分かったような発言をするので

まぁ、口で言い負かしたら

部屋から出てこなくなった。

 

でもご飯は食べに来る(笑)

 

ちなみにバイト料は1万ちょっと。

アマゾンでなんか買い物してるジロ。

 

焦燥感は、

相変わらず私だけ。

 

何もせず、終了。

昨日がジロの修了式でした。

 

当然ですが、学校に行ってません。

いつもより早い時間に担任がやってきて

プリントとか成績表とか置いて行きました。

 

「何もできず申し訳なかったです」

そう言う担任に

「いえいえ、ジロが何もしなくてすみません」

 

中学2年、ジロ

何もせず終了です。

 

ここまできたら、もうなんの感慨もない。

こう・・・もうちょっと感情が動くかと思ったけど

淡々と・・・

 

春休み。

 

それが終わったら

名実だけ、中学3年生。