senesio's diary

息子が学校に行けず、出口の見えない状態です。ぐちゃぐちゃな頭を整理する為に書いています。

逮夜。

お義母さんの逮夜は、毎週水曜日になった。

 

今週のジロは、1日も学校に行けてない。

落胆しながら出勤する日々。

 

相方は逮夜の為に休みを取ってて

ジロの調子が悪ければ、相方1人で行く心づもりだった。

夕方のジロは、調子よく元気だったので連れて行く事に・・・

 

生家には、ちょっと遅目に到着した。

相方の兄姉は全員参加。

子どもたちは、社会人とタロ以外の5人が集合。

(タロは部活だった)

キッチンに行くと、姉ちゃんがご飯を作ってたので私も参加。

次兄と長兄が、『子どもが社会人になったら・・・』ってな事を話してて

タロの事を思って切なくなる。

 

ジロは、次兄のとこの甥ちゃんに飛びつかれ

もう、いちゃいちゃしっぱなしだった。

次兄嫁ちゃんが

「葬儀のあと、ジロ兄ちゃんは?って、何度も聞かれたのよ。

ジロの事、すごい好きみたいw」

「ジロも、甥ちゃんの事、可愛い可愛いって言ってたw

相思相愛だねぇw」

「逮夜、ずっと来れる?」

「そのつもり。次兄嫁ちゃんは?」

「ジロが来るなら・・・w」

・・・ジロが子守りだしなw

一番上手い、猛獣使い・ジロ。

 

やがて、住職さんがやってきて、逮夜が始まった。

親族だけでなく、近所の人も数人。

姉ちゃんや次兄嫁ちゃんや私は、一番下座にいて、

その背中側のガラス引き戸の向こうがキッチン。

そこでジロが甥ちゃん・姪ちゃんが邪魔をしないように

見張ってるって感じだった。

 

けれど、お焼香が回ってきたら、ささっと子ども達を入れてお焼香させた。

みんな、葬儀でもしてたし見よう見まねでちゃんと出来た。

 

約40分の読経後、お茶とお茶菓子を配って回る。

20分ほど雑談をして、お客さんがお帰りになったら・・・

親族で食事。

ご飯を配り、お茶を注いで回って、

キッチンのテーブルに、甥ちゃんとジロを座らせて

次兄嫁ちゃんと私も座った。

「ナギちゃん、飲む?」

「明日、仕事が早いんだぁ。ごめんね」

彼女のグラスにビールを注いで

ビールとお茶で「お疲れ様」とやった。

軽く喋りながら、おかずをつまみ、

甥ちゃんの「ジロくんが遊んでくれて嬉しい」って言葉を

うんうんと聞いていると、姉ちゃんの旦那がビールを取りに来て

そのまま、ジロの隣りに座る。

「おめ、今日も学校に行ってないって?

なんだー、好きな女に振られたか?

友だちがおらんのか?」

「好きな女おらんしー、

友だち、いっぱいおるしー」

「じゃ、なんで学校行かんだ?」

「うーん・・・頭が痛いし」

「わしが小学校の時はなー、友だちと遊ぶために学校行っとったぞ。

熱があっても連れと遊びたかったぞ。

この状態はなー、絶対後悔するんだ。

友だち、みんな待っとるんちゃうんか?

待っとると思うで。

ジロの事を好きだっちゅー女もおるだらぁし」

「知らんわ、関係ねぇし」

茶を飲みながら、にーちゃんとジロのやりとりを見てた。

 

この後も、次兄に絡まれ

(にーちゃんと似たような事言ってたw)

姉ちゃんに諭され、

まぁ、一家ぐるみでちょこちょこ言われて、

帰りの車では

「明日は絶対行く」と言っていた。

 

甥ちゃんの

「学校、楽しくないの?」

が、ジロの心に響いてたんじゃないかなー。