senesio's diary

息子が学校に行けず、出口の見えない状態です。ぐちゃぐちゃな頭を整理する為に書いています。

お葬式。その後。

生家に着いたら着いたで、近所に手分けして

お礼と報告に行く。

一斉にバタバタし始めた姉ちゃんを尻目に

長兄嫁さん、再び部屋にお籠りw

 

次兄ちゃんが

「ははっ、葬儀が終わっても忙しいなぁ~

もうちょっと、頼むわナギちゃん。

それにしても、長兄のとこは最後まで『お客さん』だったなー

ちったぁ手伝わなあかん続柄なんに、

もうちょっとなー・・・・」

 

あぁ、次兄ちゃん、理性がトンできてるよ。

もう、限界突破はしてるんだろう。

軽く、次兄ちゃんの背中を叩き

「もーちょっとだからね、まーさん。

もーちょっとだから」

相方と姉ちゃんが、車で親戚宅に向かう。

次兄と姉ちゃん旦那が、大荷物を抱えて近所に出向く。

次兄嫁ちゃんと私は、次々と来るお客さんの対応。

姪たちとタロも、出来る事を手伝う。

ちっちゃいものクラブは、静かに遊び続けている。

 

みんなそれぞれ戦っていた。

 

ようやくお客さんの波が引いて

長兄が自室から自分の荷物を持って車に向かう。

 

「みんな無理せんとな。

そろそろ帰るわ」

もう笑うしか無かったw

 

次兄嫁ちゃんは、仏間にするっと逃げたので

長兄に

「また、お義父さんの様子、見に来て。

甥っ子くんも、気晴らしにでも遊びに来てね」

なんか、苦笑いだけされて、ささっと帰ってしまった。

 

洗い物をしていると、怒り狂った姉ちゃんがキッチンに来た。

「兄ちゃん、掃除も手伝わんで帰ったんか。

せめて、使った部屋くらい掃除機してけって」

「ふふ。何もしないで帰っちゃったの?」

「かーるく『帰るわー』だけだった。

ほんま、酷い。

今夜から、お父さん1人なのに。

出来る事すらせずに帰ってったわ」

「姉ちゃん、コーヒー淹れるし、座って」

「うん」

次兄嫁ちゃん分もコーヒーを淹れて呼ぶ。

女3人。

出るわ出るわの怒りの悪口。

 

そこに、次兄ちゃんも加わって、厳かに言い放つ。

「すげー仲の良い家族でもな、親が死んだら

喧嘩して、バラバラになる家族をいくつもみてきたんに。

財産分与とか、親の介護とか。

俺らんとこは、もう長兄はいないものだわなー。

でも、仲違いだけはせんとこうな。

母さん死んで、こんな状況だ。

頼むわ」

「うん・・・そうだね」姉ちゃんが言う。

 

「あー、泡の出る茶が飲みたいわ」

「まだあかん。後片付けしてから」

 

タロを投入して、全部屋の掃除機を任せた。

洗い物をして、片付けて

所在なげな義父さんにお茶を出して

「座って、お義父さん」

「でも、あれしとかな・・・」

「次兄ちゃんがするから。ちょっと座ってお茶、飲んで」

「うん・・・ナギちゃんも悪かったなぁ。

大変だったろう」

「お義父さんの半分も大変じゃなかったよ。

義父さんは、身体が悪いんだから、

ちゃんと座って、身体休めなぁ」

「そうなぁ・・・」

ぼんやりと、遺影を眺める義父。

 

タロが掃除を終えて戻ってきたので

タロにも茶を出して、私はキッチンで片付け再開をする。

義父とタロが喋ってるのを尻目に

ご近所系の仕事を終わらせた相方が

「そろそろ帰ろう」

と言うので、

「姉ちゃん、次兄嫁ちゃん、後を丸投げしちゃうけど

ごめんね」

 

明日は、事務的な事で相方もここに来る。

 

お義父さんに、「また来るからね」と言って帰ってきた。

 

相方も、日常生活に戻る頃に実感が湧いて

ガクッと来るんじゃないか・・・

と思いながら、家のたまった家事を片付ける私。