タロの進路。
タロは、ジロが不登校になるまで
かなり自由な進路を描いていたように思う。
大学・専門学校・専門職。
高校2年までタロの思う進路は把握していた。
タロの中で一人暮らしも選択肢にあったし
それには反対していなかった。
でも・・・ジロがこうなって
私もそれなりに壊れていた頃に
私はタロに言ってはいけないことを言ってしまった。
『タロがいなくなったら・・・もう、おかんダメかもしれん』
タロがいるから、それなりに上手く回っていた事柄もいっぱいあったし
タロが家を出たら、それらのいくつがが崩壊することも判っていた。
高校3年の夏休み。
取り寄せていた専門学校のパンフを捨てて
タロは家から通える職場を物色し始めた。
複雑な気持ちで、ただただ
タロの気持ちの決定を見守っていた。
あの子の人生を歪めてしまったのかも知れない。
あの子の選択肢を潰してしまったかも知れない。
あの子の気持ちを無視してしまったかも知れない。
秋口、タロが内定を貰って
今は、学生最後の楽しいことを謳歌している。
彼女も出来た。
タロにはたくさんの我慢を強いたと思う。
この先もそんなことがあると思う。
・・・私がタロの立場だったら
きっとグレて暴れちゃうような気がする(笑)