先生のこと。
谷川先生は、夏休みに入ってからも
何度かいらした。
「部活、行こう」
「宿題、やってるか?」
「ユウタが寂しがってるぞ」
ジロは、谷川先生の家庭訪問だと
きちんと会う。
スコンと気の抜けた谷川先生を
多分、ジロは『好きの方向』なカテゴリーに入れてる感じがする。
この『気の抜けた』ってトコがポイントだろう。
多分50代の谷川先生は
上手く相手(親)の懐に入り、
相手(生徒)を懐柔する術を経験上で知っているんだろうな・・・
と思う場面がよくある。
あれらは、経験が作っていくんだろう。
けれどきっと。
プライベートの大半は、学校に持ってかれてると思う。
先生の奥さんは
勁くて忍耐強くて寛容でないと勤まらないんじゃないかと思う。
私自身が壊れ気味な現在。
一服の清涼剤みたいな谷川先生。
ジロが、
出来れば、
この事の一端に気づきますように・・・