senesio's diary

息子が学校に行けず、出口の見えない状態です。ぐちゃぐちゃな頭を整理する為に書いています。

前日。

明日が、卒業式。

 

結局今日も、ジロは休んだ。

これは・・・卒業式に出る気が無いのかもしれない。

 

今朝。

私は、最後のPTA役員のお役目を終わらせた。

月に一度、登校班の様子を見て、それを学校に報告する事。

登校して行く9人に

「行ってらっしゃい」と声をかけて、

私は報告書を仕上げた。

この1年、見守ってきた。

いい子達ばかりの登校班。

 

そうそう。

集合場所に珍しくサトシ君が来てたんだった。

登校班の3年男子のパパさん。

昨夜、相方へサトシ君から

「少し、ジロ君と話がしたいんだけど」とケータイが来てて

で、今朝は、私に

「ジロくんと会って話をしたい」と。

 

うちで、少し話をした。

午前中のジロは、獣みたいなもんだし

無理だな、と判断して

「昼から・・・や、夕方くらいなら、話が出来るかも」

それでも1時間くらい話したかな。

ちょっとだけ・・・ね。

『ナギは不甲斐ない』と言われてる気分で、

彼に

「何もせずに、手をこまねいてこの状況ではないんです。

相方も私も、担任も関わってくれた他の大人も

出来る事は手を尽くしてきたんですよ」

軽く、ジャブ。

 

「判ってます。たくさんのこうしたお子さんや親に会ってきたんです。

僕は、ジロくんを知ってるから・・・

もったいないと思うんです。

うちの息子もジロくんに来て欲しいって言ってます。

余計なおせっかいだって判ってます。でも少しでいいから

ジロ君の目を見て話したいです」

 

夕方に来ると言って帰っていった。

 

家事をしながら、なんだか絶望的な気分だった。

 

お昼ごはんは、手作りバーガー。

目新しい物だと、ジロは食べてくれる。

 

いくつかしないといけないことを済ませた。

 

15時。サトシ君が来た。

諦めに似た気分でジロを呼ぶ。

「頭が痛いから」

「会いたくない」

「帰ってもらって」

 

「サトシ君、折角来てもらったけど・・・無理みたい」

ほんの少し、彼が強行突破したいような事を言うので

「それをされると、完全に閉じこもっちゃうから・・・

明日も行かないってなるから・・・」

無力感。

今の無理強いは、多分、何もかもぶち壊すだろう。

そうなったら、ご飯も拒否するから・・・

 

ははっ、ぶち壊すもなにも・・・

何も築いてないんだから、別にいいかってな気分もよぎる。

なにが正解なのか、判らない。

 

サトシ君と、1時間くらい話をして諦めて帰っていった。

「明日の朝・・・ちょっと寄らしてください」

忙しい彼の時間を無為に過ごさせてしまった事が申し訳なかった。

 

夜は、中田先生と養護の先生がいらした。

養護の先生から、この1年の成長記録といくつかのコメント入りの表。

「明日、待ってるよ」と、養護の先生は帰っていった。

 

いつものように、中田先生とジロを二人きりにした。

こうした事も、今日が最後。

 

しばらくして、話し終えた先生にPTAのファイルを渡した。

これも最後。

 

物事の最後の仕方が判らない。

 

いつもどおりに先生を見送った。

やっぱり、上手く言葉にならない。

 

そして、いつものように最後を通りすぎて

後悔するのだ。

いつもいつも・・・